どうも.tk89naviです.
本日は,プロ野球の最優秀選手と最優秀新人が発表されました.
折角ブログもやっているので,
自分なりに考察してみたいと思います.
最優秀選手
まずは最優秀選手(MVP)について.
シーズンで最も活躍した選手に贈られる賞ですが,
基本的にはレギュラーシーズンの優勝チームから選ばれます.
今年は,
セ・リーグは広島の丸佳浩選手,
パ・リーグは西武の山川穂高選手が選ばれました.
選出については順当かなと思いますが,
注目すべきはその選出方法です.
記者は1位2位3位の3名を投票することができ,
1位=5点,2位=3点,3位=1点とそれぞれポイントが入ります.
そのポイントの合計が最も多い選手がMVPに選ばれるシステムになっているわけです.
記者は3名選ぶことになりますが,よほどのことがない限り1位に多く票を集めた選手が選ばれる公平なシステムだと思っています.
これが”各リーグ1名に投票する”となれば票の分散は否めず,
収拾がつかなくなり誰が本当のMVPだ?となるのが予想できます.
(プロ野球ファンが納得する投票をしてくれれば問題ないのですがね…)
そんなことを考えながら早速今年の得票結果を見ていきます.
まずはセ・リーグ↓10票以上集めた選手を挙げます.
選手名 | 球団 | 1位 | 2位 | 3位 | 点数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
◎ | 丸 佳浩 | (広) | 241 | 33 | 10 | 1314 |
大瀬良 大地 | (広) | 20 | 107 | 61 | 482 | |
鈴木 誠也 | (広) | 7 | 69 | 72 | 314 | |
菅野 智之 | (巨) | 17 | 45 | 52 | 272 | |
山田 哲人 | (ヤ) | 6 | 24 | 51 | 153 |
主な投票の1位は丸選手,2位は大瀬良投手,3位は沢村賞の菅野投手とトリプルスリーの山田選手を含めてばらけたという構図ですね.
やはり丸選手の圧勝でした.
丸選手は終盤まで5割に近い出塁率をキープするなどチームへの貢献度は高く,歴代の強打者と比べても遜色ない結果を残しているので納得ですよね.
40本100打点を達成していれば更に1位票が入っていたと思います.
上位3人は広島の選手ですが,巨人が優勝すれば菅野投手が満場一致の1位で選出されていたと思います.
今回は大瀬良投手が15勝で最多勝を獲るなど菅野投手に迫る活躍をしていたので票が分散した形ですね.20勝していれば丸選手といい争いになったのではないでしょうか.
結局のところシーズン1位のチームを中心に票が入るので,
この状況で菅野投手がMVPを獲るなら防御率1点台かつ20勝以上で貯金15個ぐらいないと厳しいかと.
山田哲人選手の場合はトリプルスリーができて当然のようなイメージがつきつつあるので,ここでは非常に不利ですね…今年は打率.315 34本 89打点 33盗塁と申し分ない活躍なのですが,それこそ40本40盗塁ぐらいのインパクトがないと…というところでしょうか.
いずれにしても上位5名は最高レベルで争っているので,記者の方々も投票しやすかったのではないでしょうか.
続いてはパ・リーグ↓こちらも10票以上集めた選手です.
選手名 | 球団 | 1位 | 2位 | 3位 | 点数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
◎ | 山川 穂高 | (西) | 148 | 77 | 20 | 991 |
浅村 栄斗 | (西) | 81 | 107 | 24 | 750 | |
秋山 翔吾 | (西) | 11 | 21 | 73 | 191 | |
柳田 悠岐 | (ソ) | 14 | 21 | 43 | 176 | |
菊池 雄星 | (西) | 2 | 15 | 43 | 98 | |
多和田 真三郎 | (西) | 0 | 6 | 19 | 37 |
こちらは1位と2位を山川選手と浅村選手どっちを置くかで迷った構図でしょうか.3位は票が分散していますがこれは当然ですね.
とりあえず山川選手と浅村選手の成績を比較してみます.
山川選手:143試合 打率.281 47本 124打点 出塁率.396 得点圏打率.310
浅村選手:143試合 打率.310 32本 127打点 出塁率.383 得点圏打率.369
山川選手はHR王,浅村選手は打点王を獲得しています.
結論から言うと2位の柳田選手に11本差をつける47本のHRを放った山川選手のインパクトが勝ったんじゃないかと思います.数字的なところでは,近年40本後半の本数を打てる長距離打者は出ていませんし,日本人の長距離砲は希少性があり票が流れたと予想します.
浅村選手の成績も得票数が示す通りもちろんMVP級です.
今回と同等の成績を残して楽天を優勝に導けば間違いなくMVPだと思うので,新天地での活躍に期待しましょう.
その他,少数ながら票を集めた選手については敢えて触れません.
最優秀新人
さて,続いては新人王について.
こちらは1名のみ記者が投票して選出されます.
まずはセ・リーグ↓
選手名 | 球団 | 得票数 | |
---|---|---|---|
◎ | 東 克樹 | (ディ) | 290 |
アドゥワ 誠 | (広) | 2 | |
京山 将弥 | (ディ) | 1 | |
(該当者なし) | 1 |
セ・リーグは東投手以外の投票が目立ってしまいますね…
防御率2.45 11勝5敗の成績を上回る選手はそういません.
とにかく東投手は2年目が大事です.
しかしヤクルトの中尾投手や中日の鈴木博志投手などのリリーフ投手にも少し票が入るかと思っていましたが,アドゥワ投手だけとは…
これだけ票がはっきりしていると清々しいです.
続いてパ・リーグ↓
選手名 | 球団 | 得票数 | |
---|---|---|---|
◎ | 田中 和基 | (楽) | 112 |
山本 由伸 | (オ) | 70 | |
加治屋 蓮 | (ソ) | 45 | |
藤岡 裕大 | (ロ) | 17 | |
清宮 幸太郎 | (日) | 2 | |
今井 達也 | (西) | 1 | |
Y.グラシアル | (ソ) | 1 | |
田嶋 大樹 | (オ) | 1 | |
(該当者なし) | 9 |
パ・リーグは票が割れましたね.
結果は大卒2年目の田中選手が獲りました.
成績は105試合 打率.265 18本 45打点 21盗塁.
パ・リーグの新人王といえばこれまで毎年投手が獲得していましたが,
昨年源田選手が獲ったことで多少緩和された感があります.
それにしても両打ちで18本という数字はすごいですし,足も魅力ですよね.
侍ジャパンでも活躍していましたし,来年は更なる飛躍に期待です.
山本投手,加治屋投手のリリーフ投手もチームに欠かせない存在でしたが,惜しかったとしか言えませんね.
(侍ジャパンに選ばれて投げていれば変わっていたかも…)
久々に長々と書いてしまいました.
個人タイトルの記事はこれが最後かな.
おわりに
本日はプロ野球のMVPと新人王について見ていきました.
個人タイトルも決定し,残すところはFAの動向でしょうか.
今週中には丸選手の結論も出るとのことですし,巨人・ロッテ・残留どれを選ぶのか注目ですね.
それでは.