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ドラフト会議 ドラフト候補

捕手が大豊作の今秋ドラフトを考える ~セ・リーグ編~

投稿日:2019-06-16 更新日:

どうも.tk89naviです.

久々の投稿となりました.

早いものでドラフト会議まであと4ヶ月です.

一番の目玉は大船渡・佐々木朗希投手ですが,

今年は捕手に注目選手が多いのが特徴です.

そこで今回は,捕手にスポットを当てて,各球団の捕手事情がどうなっているのか,少し掘り下げて考えてみたいと思います.

 

過去のドラフト

まずは過去10年のドラフト(育成除く)をセ・リーグ球団別にまとめた.

(本来はパ・リーグも合わせて見るべきところだが...)

赤文字:1シーズン100試合以上の出場経験がある選手

~ここから敬称略~

ポイント

表を見ていくと,過去10年でヤクルトは7名指名(村上を捕手とカウント),その他5球団は6名の捕手を指名している.昨年は4球団が指名がなく,DeNAと中日は中位で高卒の素材を獲得.今年は何となくセ・リーグ全チームが捕手を指名しそうな雰囲気を感じる.

広島は高卒社会人の船越以外は全員高卒と,チーム方針なのか選手の伸び代を見極めているのか大卒を指名しない傾向にある.ヤクルトは打力のある選手は積極的にコンバートする一方,中村を脅かす程の捕手を育成できていない.巨人は高卒捕手を大・社捕手を上位で積極指名し,高卒捕手の育成は長年着手できていない.DeNAは複数名獲得することはなく,高卒~独立リーグまで幅広く指名.中日は谷繁氏からの世代交代が上手くいっておらず,暫く指名してこなかった高卒捕手を獲得.阪神も近年高卒捕手の指名がなく,ここ2年は捕手の本指名がないが...

 

セ・リーグの捕手事情

さて,今秋のドラフトで候補となる捕手は多いが,

そもそも各球団が捕手を欲しているのか.

まずは各球団の捕手を年代別に一覧表にした.(育成選手は除く)

赤文字:左打ち緑文字:両打ち

それでは各球団別に簡単にまとめてみる.

広島

各世代にバランスよく選手が分散している広島カープ.懸念事項は正捕手・會澤のFA.リーグ優勝に貢献してきた司令塔が放出となれば痛手となるが,中堅に差し掛かる27歳の磯村が台頭してきた.打撃が良く,出場機会を増やし正捕手の座を虎視眈々と狙う.若手にも3年目の21歳・坂倉がおり,打撃を活かすため外野に挑戦するなど経験を積んでいる.

ドラフト予想

次世代の捕手が揃っている広島だが,會澤が移籍するリスクを考慮すると,捕手の指名は十分考えられる.ただ,會澤残留の場合を考えると,捕手で上位指名枠を使うのは考え難い.指名する場合,リストアップした選手が残っていれば中位~下位で1名獲得か

 

ヤクルト

正捕手・中村は課題の打撃が今季は好調.若手の頃から試合に出続けて来年はいよいよ30歳を迎える.チームは近年のドラフトで獲得した中堅の松本3年目の古賀をスタメン起用するなど将来を見据えている.
 

ドラフト予想

中村はFA権を獲得したが今季が3年契約の1年目.中村を高く評価する一方でチームとしては下の世代の育成が急務.ドラ1で獲得した村上を早々にコンバートしたことで打撃力のある捕手が依然として手薄.ドラフトでは高卒大卒問わず打撃力重視で1名指名したいところだろう.

 

巨人

現在は炭谷・小林・大城の3人体制.それぞれが持ち味を発揮し,日替わりスタメンでうまく回している.特に大城は5番打者として出場するなど自慢の打撃力で存在感を示している.
 

ドラフト予想

正捕手は確立されていないが,中堅~ベテランの上記3名が核となっている.頭数は揃っており,この先数年は回せるだろうが,若手が不足している.ドラフトでは高校生を1名獲得してくる可能性は高いが,岸田・大城を2位3位の上位指名で獲得した過去があり,戦略は読めない.

DeNA

昨年トレード移籍してきた伊藤が正捕手.戸柱・嶺井と続くが総合的にみると伊藤に及ばず,打撃面でも苦しい捕手事情を抱えている.
 

ドラフト予想

二軍では靍岡コーチと育成契約するなど捕手不足となっている経緯もあり,最低1名は捕手の指名が予想される(状況によっては2名か).ターゲットはぽっかり空いた中堅~若手層(大学生)で打撃力がある選手.伊藤のFAも睨んだ戦略的なドラフトが展開されそうだ.

 

中日

開幕スタメンを掴んだのは27歳の強肩・加藤.一軍経験が乏しい5年目の捕手を抜擢したのはBクラスに低迷するチームを変革したいとの期待のあらわれか.FA移籍してきた大野,生え抜きの松井雅はベテランの域に差し掛かり,下の世代は1年目の石橋しかおらず心もとない状況だ.
 

ドラフト予想

中堅世代の捕手が4名と飽和状態.若手捕手不足の中,昨年のドラフトでは高校生の中で評価の高かった石橋の指名に成功.今年は高校生よりも大学生を優先して1名指名してくると予想.

 

阪神

梅野が正捕手として攻守に活躍中.リーグを代表する選手にまで成長しチームを引っ張る.同級生・原口との互を高め合うライバル関係も相乗効果を生みそうだ.
 

ドラフト予想

向こう3~5年は梅野が正捕手で安泰となるならば下でじっくりと育成可能.若手が不足しており,世代交代に向けて身体能力の高い素材型高校生を指名しておきたいところ.

今年のドラフト

それではセ・リーグ各球団の捕手補強のポイントをまとめる.

ポイント

広島…指名する場合は高卒を中位~下位で

ヤクルト…高卒・大卒問わず打撃力重視で(上位~中位)

巨人…指名する場合は高卒を中位~下位で

DeNA…打撃力のある大卒を最低1名(上位も有,年齢問わずもう1名)

中日…大卒を上位~中位で

阪神…次期正捕手候補の高卒を中位~下位で

 

捕手の補強が必要な順に並べてみると(6チームで順位をつける必要はないが...)

DeNA>ヤクルト>中日>広島>阪神>巨人

 

おわりに

そもそも捕手はモノになるまで時間のかかるポジションである.阪神・梅野でも大卒で5年ほどかかっており,「即戦力として1年目からの活躍に期待」といったフレーズは捕手に限ってはないようなものだ.逆に定着すれば長く活躍できるポジションでもあるため,ドラフトでは無理に獲得に動かず,上表の通り3年連続で指名をスルーする球団もある.また,近年は捕手としての指名ではなく,肩や打撃を評価して最初からコンバート前提で獲得するケースも目立っている.

この辺の話とドラフト候補については2本目の『捕手が大豊作の今秋ドラフトを考える ~パ・リーグ編~』の後に記述したいが,これは3部作になりそうだ...

 

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