どうも.tk89naviです.
日本シリーズは移動日でお休みです.今回は先日行われたドラフト会議の結果について日本ハムファイターズに注目して考察してみたいと思います.
今回のドラフト会議,一番の注目選手は根尾昂選手(大阪桐蔭)だったが,注目された球団については間違いなく日本ハム.「おっ!」と思わせる指名を繰り返しドラフトファンは盛り上がっただろう.
日本ハムの指名選手を以下にまとめる↓
注目すべきはやはり甲子園のスターを次々に指名したところ.1位指名の吉田輝星選手は一発目の入札からあるかなと思っていたが,そこは「その年で一番いい選手を指名する」に則って根尾選手へ.根尾選手を外したあとの入札では指名しそうな雰囲気はあったが,実際に名前を呼ばれたときはやはり鳥肌ものだった.
2位の野村佑希選手も非常に評価が高かった.2位でいかないと獲れなかったということだろう.
4位には万波中正選手.個人的にはもう少し下位かと思っていたが,ここの指名もさすがは日本ハム.右打ちの野手が不足していること,将来性に対する評価が高かったということだろうか.
ここまできたらもう独壇場.
5位まで残っていた柿木蓮選手を指名して甲子園のスターを4人獲り.もちろん高卒選手のため,これからの伸び代に期待だとは思うが,数年後に見たときに黄金ドラフトになっている可能性がある.これだけ高卒選手の指名が多い球団は珍しいため,野手のみではあるが,年齢別の表を作ってみた.
赤文字は左打ち,青文字は両打ち,青塗りが高卒,緑塗りが大卒,黄色塗りがその他移籍してきた選手.(※育成選手)
今回のドラフト指名した選手も記載したため来年の年齢とした.
これを見ると育成に特化した球団であることがひと目でわかる.なんと大卒は3人,社会人出身選手は0.ここまで高卒野手に特化したチーム編成は日ハムだけだろう.中堅に差し掛かっている中田翔選手,西川遥輝選手,近藤健介選手,中島卓也選手などは高卒で獲得し,今ではチームの主力になっている.たとえ年齢的に中堅になって退団する選手がいても下から次々に若手が出てくるイメージだ.どうしても補強が必要なポジションは外国人で補っているあたりは編成が上手い.(来年アルシア選手がいるかわからないが…)
早くから若手にチャンスを与え,プロの球に慣れさせることこそ最大の利点.そう考えると,来年23歳の清水選手,太田選手,浅間選手などは既に一軍での場数を踏み一定の活躍をし始めている.彼らは今回入団してくる大卒選手と同じ年齢になるわけだが,プロ野球選手として大きなアドバンテージを得ていることは確かだろう.同時に大卒ルーキー選手と比較されてしまうことはプレッシャーになるだろうが.
とにかく大卒選手を取るより自前で育成できる自信と周囲の充実した環境が成せることだろう.来年は清宮選手を筆頭に野村選手や万波選手にも出場機会を与えることで,「育成の日ハム」に更に拍車がかかりそうだ.
結論的には,様々なドラフト戦略があるだろうが,高卒選手を多く獲得することの優位性は日本ハムが証明していると言っていい.他の球団の考察もしたいところだが今回はこの辺で.