どうも.tk89naviです.
プロ野球は開幕してしまいましたが,
2021年新人王予想の最終版です.
初めての方は#1からご覧ください.
※以下,敬称略
目次
前回までのおさらい
今年の新人王有資格者計244名の中から,以下の4項目に該当する選手を
新人王を獲得する可能性が低いとみなし候補から外した.
1.高卒ルーキーの選手
2.捕手
3.昨年一軍での出場がなく,二軍での成績が著しく低い2~5年目の選手(投手は防御率6点前後,野手は打率1割台)
4.オープン戦未出場の選手
この消去法による予想にて,
下表の通りセ・リーグ38名,パ・リーグ43名の計81名にまで絞り込んだ.
本記事では新人王を獲得する可能性が高い選手をランキング形式で3名挙げたい.


最終候補の絞り込み
最後の絞り込み要素は選手個人の能力評価.
新人王を獲得するための目安となる成績は以下の通りだが,
ここまで絞り込んだ81名がこれだけの成績をクリアするポテンシャルがあるかどうかを探りたい.
ポイント
先発投手:10勝 リリーフ投手:30Hまたは30S 野手:.270または30本.
2~5年目の選手を絞り込み
まずは2~5年目の新人王有資格者について.
彼らのポテンシャルを評価するには前年度の成績が参考になる.
昨年9勝を挙げた戸郷翔征(巨人)や新人王を獲得した平良海馬(西武)も前年度は一軍二軍で一定の成績を残していた.
まずはセ・リーグの有資格者について前年度の成績をまとめる.
昨年は二軍の試合数も削減されており,出場機会は例年の半数程になっていることは考慮しておきたい.

投手は全員が一軍で打ち込まれているが,ここまで候補に残しただけに二軍での成績は悪くない.
ポイント
投手の能力で特に評価するポイントは投球回を上回る奪三振能力.直球であれ変化球であれ勝負球(空振りを奪える球)を持っているのはとても重要で,一軍の打者を打ち取る鍵となる.
これだけで言えば該当するのは齋藤友貴哉(阪神)と笠井崇正(DeNA)のみである.
今年の予想はできるだけ基準を明確化するため,前年度の数字がわかる2~5年目の投手については
この2名のみ候補に残しその他の選手はばっさり候補から外したい.
(二軍での防御率も参考値とし,特に触れないものとする)
一方野手の評価ポイントは打率.270や本塁打30本とハードルが非常に高くなっている.
昨年で言えば新人王有資格者の中で最も本塁打を放ったのは安田尚憲(ロッテ)で6本.
ルーキーだった小深田大翔(楽天)を除けば最も安打数が多かったのは松原聖弥(巨人)で打率.263.
前年度の二軍成績は安田が19本塁打,松原は打率.287の成績を残していたが,
このような現状を参考にすると必然的に評価基準は高くなる.
ポイント
野手の能力で特に評価するポイントは本塁打数.本塁打が多いことはそれだけ振れる能力が高いことを示しており,投手目線では脅威である.そのスイングに確実性が加われば一軍レベルの投手でも圧倒できると言っていい.
これはあくまでも予想基準の一つとして採用しただけで,俊足巧打型の選手を否定しているわけではない.
目安となるのは年間を二軍でフル出場した際に約20本塁打できそうか.
候補に残した選手の中では林晃汰(広島)が二軍で9本塁打放っており,450~500打席立てば20本塁打近く打てる可能性を秘めている.
打率が高い選手は複数いるが,ここでは参考値とし林1名のみ候補に残したい.
続いてパ・リーグの有資格者について前年度の成績を下記にまとめる.

セ・リーグと同様,投手の評価基準は投球回を上回る奪三振数,野手は本塁打数とする.
該当する投手は津森宥紀(ソフトバンク),杉山一樹(ソフトバンク),奥村政稔(ソフトバンク),
永野将司(ロッテ),鈴木翔天(楽天),鈴木健矢(日本ハム),漆原大成(オリックス)の7名.
野手では砂川リチャード(ソフトバンク)のみ候補に残したい.
ルーキーの選手を絞り込み
最後にルーキーの評価について.
ここまで残った全員が高卒ルーキー以外の言わば”即戦力系“の選手達である.
早くから頭角を現した選手が多いものの,現段階ではオープン戦で出場した数試合分のサンプルしかなく,
一軍でどれだけの成績を残せるか未知数で最も予想が難しいカテゴリーだろう.
そもそも一軍に定着できるかさえ不透明な中,最終候補に残す基準はシンプルに下記とする.
ポイント
先発型投手:ローテを守れそうか
リリーフ型投手:勝ちパターンで投げられそうか
野手:打率.270以上または20~30本塁打をクリアできそうか
-セ・リーグ-
先発型としてローテを回れそうな選手は平内龍太(巨人),伊藤将司(阪神),入江大生(DeNA),木澤尚文(ヤクルト),山野太一(ヤクルト)といったところ.
リリーフ型で勝ちパターンで投げられそうなのは抑えが内定している栗林良吏(広島)を挙げる.
野手では二桁本塁打は堅いと思われる佐藤輝明(阪神)が最有力候補になるだろう.
-パ・リーグ-
先発型としては鈴木昭汰(ロッテ),早川隆久(楽天),伊藤大海(日本ハム).
リリーフ型,野手については新人王を獲得するだけの成績を残す選手は出てこないと予想した.
終わってみればルーキーについては出場機会が得られやすいドラフト上位の選手のみ残り,
ある意味無難な形となった.
新人王予想まとめ
これまでの絞り込みにて最終候補に残ったのは下表の通りセ・リーグ10名,パ・リーグ11名である.
最後にこの中から新人王を獲得する可能性が高い選手トップ3を独断で選出する.
※セ・リーグは場合によっては該当者なしも予想している

今年のセ・リーグ新人王は該当者なしも考えられるが,先発型最優先にて爆発力があり勝ち星を拾いそうな入江大生(10勝)と予想する.
セ・リーグ新人王予想トップ3入江大生(DeNA・ルーキー)
伊藤将司(阪神・ルーキー)
佐藤輝明(阪神・ルーキー)
今年のパ・リーグの新人王は先発型最優先にて伊藤大海と鈴木昭汰が争った結果,多彩な変化球を投げ分ける伊藤大海(10勝)と予想する.
パ・リーグ新人王予想トップ3伊藤大海(日本ハム・ルーキー)
鈴木昭汰(ロッテ・ルーキー)
津森宥紀(ソフトバンク・2年目)
-完-