どうも.tk89naviです.
プロ野球は後半戦に突入.
間が空きましたが引き続き今年の新人王レースを追いかけます.
・当ブログでは週1回のペースで新人王レースの状況をまとめています.
・初めての方は【プロ野球2021】新人王有資格者を追え #1 からご覧ください.
・あわせて今年の新人王を予想もどうぞ.
※以下,敬称略
日々の成績をポイント化
当ブログでは以下の項目を用いて日々の成績をポイント化し,
シーズン終了後に最もポイントを獲得した選手が実際に新人王を獲得しているかを検証している.
項目と獲得pt
-投手の場合-
①登板数:1pt ②投球回:2pt ③勝利:10pt ④ホールド:3pt ⑤セーブ:7pt
-野手の場合-
①安打数:2pt ②本塁打:5pt ③打点:1pt ④盗塁:3pt
※投手は1回登板すれば1ptが入り,1アウトは0.3で算出する
[例]先発投手→6回2/3を投げて勝ち投手となった場合,1pt+(6+0.6)×2pt+10pt=24.2pt
野手→3安打1本塁打2打点1盗塁だった場合,3×2pt+5pt+2×1pt+3pt=16pt
この指標を採用した目的は投手と野手を定量的に評価するためである.
※昨年の検証結果は以下の通り.
セ・リーグは累計ptの通り,森下暢仁が新人王を獲得.
363.2pt(18試合,122回2/3,10勝):森下暢仁(広島・ルーキー)
324.2pt(19試合,107回2/3,9勝):戸郷翔征(巨人・2年目)
248.6pt(52試合,53回1/3,30H):清水昇(ヤクルト・2年目)
4位 216pt(73安打,3本塁打,19打点,12盗塁):松原聖弥(巨人・育成出身)
5位 197pt(13試合,72回,4勝):勝野昌慶(中日・2年目)
6位 186pt(41試合,51回,1勝,11H):ケムナ誠(広島・3年目)
7位 175.2pt(43試合,37回2/3,3勝,9H):大江竜聖(巨人・4年目)
8位 168.6pt(14試合,67回1/3,2勝):吉田大喜(ヤクルト・ルーキー)
9位 161.6pt(44試合,43回1/3,1勝,7H):長谷川宙輝(ヤクルト・育成出身)
10位 159pt(11試合,59回,3勝):Y.ロドリゲス(中日・育成出身)
続いてパ・リーグの検証結果は以下の通り.
315pt(109安打,3本塁打,31打点,17盗塁):小深田大翔(楽天・ルーキー)
276pt(54試合,53回,1勝,33H,1S):平良海馬(西武・3年目)
264pt(87安打,6本塁打,54打点,2盗塁):安田尚憲(ロッテ・3年目)
4位 197.2pt(49試合,44回2/3,2勝,13H):宮川哲(西武・ルーキー)
5位 164pt(16試合,64回,2勝):中村稔弥(ロッテ・2年目)
6位 162.6pt(12試合60回1/3,3勝):河野竜生(日本ハム・ルーキー)
7位 143.2pt(12試合,50回2/3,3勝):浜屋将太(西武・ルーキー)
8位 134pt(35試合,29回,2勝,7H):吉田凌(オリックス・5年目)
9位 133.2pt(40試合,34回2/3,8H):泉圭輔(ソフトバンク・2年目)
10位 129pt(13試合,48回,2勝):張奕(オリックス・育成出身)
パ・リーグの新人王は当ブログが定義する指標で評価すると,
小深田大翔が最も近いことを示したが,結果は平良海馬が新人王を獲得した.
昨年のパ・リーグ新人王レースは小深田vs平良の野手vsリリーフ投手という対決になったが,
実際の得票結果は平良が144票,小深田が125票となり大接戦の新人王争いであった.
累計pt指標による予想は外れたが,
3位以下の選手の結果を見てもそれなりの信頼性はあると見込み,
今年もこの指標を用いて運用している.
2021新人王有資格者
今年の新人王有資格者は,セ・リーグ128名,パ・リーグ123名の計251名である.
新人王資格者の定義
- 海外のプロ野球リーグに参加した経験がない
- 支配下選手に初めて登録されてから5年以内
- 投手として前年までの1軍での登板イニング数が30イニング以内
- 打者として前年までの1軍での打席数が60打席以内
メモ
2021シーズン開幕後の支配下選手登録
3/30 中日が近藤廉 投手を支配下登録
4/19 阪神が小野寺暖 外野手を支配下登録
5/13 西武が水上由伸 投手を支配下登録
5/28 ソフトバンクが大関友久 投手を支配下登録
6/7 巨人が戸田懐生 投手を支配下登録
6/17 巨人が平間隼人 内野手を支配下登録
6/28 巨人が直江大輔 投手を支配下登録


8/16~22の動き
公示
8/16
OUT:奥川恭伸(ヤクルト)
OUT:佐々木朗希(ロッテ)
OUT:渡邉勇太朗(西武)
OUT:高田萌生(楽天)
OUT:万波中正(日本ハム)
8/17
IN:櫻井周斗(DeNA)
8/18
IN:直江大輔(巨人)
IN:伊藤将司(阪神)
IN:玉村昇悟(広島)
IN:早川隆久(楽天)
8/19
IN:鈴木昭汰(ロッテ)
8/21
IN:伊藤大海(日本ハム)
8/22
IN:小川一平(阪神)
OUT:大道温貴(広島)
新人王有資格者 一軍登録人数
8/22現在,一軍に登録されている新人王有資格は以下の52名(青文字はルーキー)
セ・リーグ:28名
巨人2:直江,岸田
阪神8:伊藤将,石井大,及川,小川,齋藤友,佐藤輝,中野,熊谷
中日3:高松,伊藤康,渡辺勝
DeNA5:櫻井,牧,森,宮本,山本祐
広島6:栗林,森浦,玉村,石原,林,中村奨
ヤクルト4:大西,坂本,元山,吉田大
パ・リーグ:24名
ソフトバンク4:津森,スチュワート,田中,尾形
ロッテ4:鈴木昭,小川,高部,山口
西武3:水上,岸,齊藤誠
楽天4:早川,西口,黒川,田中貴
日本ハム3:伊藤大,立野,郡
オリックス6:宮城,富山,漆原,来田,紅林,宜保
セ・リーグ 累計ptランキング
冒頭に示した指標に沿って獲得累計ptトップ10の選手をまとめる.
累計ptを多く稼いでいる選手が新人王に近いと言える.
投手→①登板数:1pt ,②投球回:2pt ,③勝利:10pt ④ホールド:3pt ,⑤セーブ:7pt
野手→①安打数:2pt ,②本塁打:5pt ,③打点:1pt ,④盗塁:3pt
登録抹消中の選手
青文字はルーキー
赤文字はセ・リーグ新人王有資格者の中でトップ
順位 | 前回順位 | 選手名 | 累計pt | 成績 |
1位 | (1)→ | 佐藤輝明(阪神) | 379 | 95安打 23本塁打 59打点 5盗塁 |
2位 | (2)→ | 牧秀悟(DeNA) | 286 | 88安打 13本塁打 42打点 1盗塁 |
3位 | (3)→ | 栗林良吏(広島) | 247.2 | 36試合 35回2/3 20S |
4位 | (4)→ | 伊藤将司(阪神) | 242.2 | 13試合 84回2/3 6勝 |
5位 | (5)→ | 中野拓夢(阪神) | 226 | 74安打 1本塁打 19打点 18盗塁 |
6位 | (6)→ | 奥川恭伸(ヤクルト) | 191 | 11試合 65回 5勝 |
7位 | (7)→ | 大道温貴(広島) | 179 | 24試合 53回 4勝 3H |
8位 | (8)→ | 林晃汰(広島) | 160 | 56安打 5本塁打 23打点 |
9位 | (9)→ | 玉村昇悟(広島) | 135 | 9試合 53回 2勝 |
10位 | (12)↑ | 森浦大輔(広島) | 119.6 | 28試合 25回1/3 2勝 7H |
セ・リーグの新人王レースは阪神のドラ1ルーキー・佐藤輝明が累計ptトップをキープ.後半戦に入っても本塁打数を伸ばしている.
佐藤を追うのはDeNAのドラ2ルーキー・牧秀悟,広島のドラ1ルーキー・栗林良吏,阪神のドラ2ルーキー・伊藤将司.佐藤の圧倒的な活躍が続き逆転は厳しくなってきた.
パ・リーグ 累計ptランキング
パ・リーグの獲得累計ptトップ10は以下の通り.
登録抹消中の選手
青文字はルーキー
赤文字はパ・リーグ新人王有資格者の中でトップ
順位 | 前回順位 | 選手名 | 累計pt | 成績 |
1位 | (1)→ | 宮城大弥(オリックス) | 340.6 | 16試合 107回1/3 11勝 |
2位 | (2)→ | 伊藤大海(日本ハム) | 257.2 | 14試合 86回2/3 7勝 |
3位 | (3)→ | 早川隆久(楽天) | 255.2 | 14試合 85回2/3 7勝 |
4位 | (4)→ | 紅林弘太郎(オリックス) | 168 | 57安打 5本塁打 26打点 1盗塁 |
5位 | (5)→ | 若林楽人(西武) | 160 | 40安打 2本塁打 10打点 20盗塁 |
6位 | (6)→ | 富山凌雅(オリックス) | 155 | 33試合 30回 2勝 14H |
7位 | (7)→ | 鈴木昭汰(ロッテ) | 153.2 | 15試合 62回2/3 1勝 1H |
8位 | (8)→ | 漆原大晟(オリックス) | 138.6 | 30試合 31回1/3 2勝 4H 2S |
9位 | (9)→ | 津森宥紀(ソフトバンク) | 137 | 39試合 29回 1勝 10H |
10位 | (10)→ | 岸潤一郎(西武) | 115 | 33安打 7本塁打 14打点 |
パ・リーグの新人王レースはオリックスの2年目・宮城大弥が累計ptトップをキープ.この段階で二桁勝利に到達し100イニングも達成するなど新人王当確ランプ.残り8~9試合の登板で大崩れしても揺るがない評価だろう.
宮城とは対照的に1試合の登板に重みが出てくるのは日本ハムのドラ1ルーキー・伊藤大海と楽天のドラ1ルーキー・早川隆久.後半戦のスタートが上手くいかず7勝は変わらず.宮城とは大きな差がつき,こちらも逆転が厳しくなってきた.