どうも.tk89naviです.
今回も首都大学野球春季リーグ戦(1部)の観戦レポートです.
スタメン
先攻 筑波大
15篠原(4年=敦賀気比)主将
28若狭(4年=今治西)
33片岡(2年=報徳学園)
4D田中(3年=福岡大大濠)
54皆神(4年=常総学院)
66小川(1年=札幌第一)
77松本(4年=奈良)
89伊藤(2年=横手)
92高瀬(4年=常総学院)
P 佐藤(2年=仙台)
後攻 桜美林大
16竹中裕(3年=八王子)
27井橋(4年=関東第一)
39大塚(4年=向上)
45會田(4年=東亜学園)
53細野(4年=桜美林)
6D高橋拳(4年=学法福島)
74矢後(4年=横浜)主将
88野村(3年=生光学園)
92徳田(3年=横浜)
P 松葉(3年=東海大甲府)
試合内容
先発は桜美林大・右腕の松葉行人投手,筑波大・左腕の佐藤隼輔投手でスタート.
試合は投手戦となり均衡が破れたのは7回表.筑波大は1死から7番・松本将史選手が四球を選び出塁し,暴投で進塁する.更に8番・伊藤蓮選手の内野ゴロが失策となり1,3塁のチャンスを作ると,9番・高瀬将太郎選手が初球を一塁側にスクイズを試みて3塁ランナーは生還.自分も生きる内野安打となり先制点をもたらした.尚も1死1,2塁のチャンスだったが1,2番が連続三振を喫し1点止まり.
その後も両投手の好投が続き打線がとらえることができずそのまま1-0でゲームセット.両投手9回を投げ抜き手に汗握る投手戦を制したのは佐藤投手が完封勝利を飾った筑波大であった.
筑波大 000 000 100 1
桜美林 000 000 000 0
注目選手
筑波大
佐藤隼輔投手(2年=仙台)
この試合のMVPはもちろんこの選手.9回を投げて127球,被安打3,四球3,奪三振6で完封勝利.この日最大のピンチは2回に訪れた.先頭の5番・細野選手に10球粘られ143キロの直球をセンター前に痛打されると,続く打者にもストライクが入らず四球を出し,犠打で1死2,3塁とされる.少しリズムが崩れたかなと思われたが,ここで4年生捕手の高瀬選手が後輩を助ける.打者は8番・野村選手.カウント2ボールと劣勢の中,続く3球目で飛び出した3塁ランナーを送球で刺してみせた.そして佐藤投手は野村選手を左邪飛に抑え2回を無失点で切り抜ける.今でこそ思うが,この高瀬捕手の刺殺が影のMVPとも言えるビッグプレーだった.これで流れに乗った佐藤投手は3回以降,ピンチというピンチを迎えることがなく安定感抜群の完璧なピッチングとシャットアウト.点を取られそうな雰囲気がなく,強気に力で抑え込んでやるというよりは,“自分のピッチングをしていれば打たれない”と思って投げているかのようだった.そう思わせてくれるほど余裕のある落ち着いた投げっぷりであり,それでいて要所で力の入った直球(MAXは146km/h)を投げ込んでくるあたり本当に末恐ろしい投手である.これで佐藤投手は昨年から続くリーグ戦での無失点記録を34イニングに伸ばした.どこまで記録が伸びるか楽しみで仕方ない.
佐藤投手の投球フォームはこちら(スロー)↓
桜美林大
松葉行人投手(3年=東海大甲府)
佐藤投手と投げ合ったこの投手も力がある.9回を投げて143球,被安打6,四球5,奪三振12で失点1の内容だった.最速144km/hの直球と変化球のコンビネーションを武器に三振を多く奪えるのは魅力的.打たれたヒットは6本だが,まともに痛打されたのは2,3本であり,失点もエラー絡みからのスクイズと非常に惜しい内容.筑波大打線の中軸打者をほぼ完璧に抑えており,ランナーを出しても崩れることがなかった.今回は好投実らなかったが,タフなピッチングはリーグ戦で必ず力になってくれるだろう.
松葉投手の投球フォームはこちら(スロー)↓