どうも.tk89naviです.
今回は東都大学野球春季リーグ(1部)の観戦レポートです.
スタメン
先攻 中央大
13内山(3年=習志野)
28五十幡(3年=佐野日大)
39森下(1年=東海大相模)
44牧(3年=松本一)
5D倉石(3年=東海大市原望洋)
62古賀(2年=福岡大大濠)
77大工原(4年=桐光学園)主将
85石田瑛(2年=習志野)
96中川(2年=宇治山田商)
P 畠中(3年=樟南)
後攻 立正大
17神保(4年=埼玉栄)
26根本(4年=桐光学園)主将
39小林俊(1年=水戸商)
48平田(4年=立正大湘南)
5D荒原(4年=常総学院)
63佐々木勝(4年=日大三)
74木村(3年=日大三)
82立松由(3年=藤代)
95奈良間(1年=常葉大菊川)
P 糸川(3年=川之江)
※青文字:左投げまたは左打ち
試合内容
先発は立正大・右腕の糸川亮太投手,中央大・左腕の畠中優大投手でスタート.
試合は初回から立正大打線が畠中投手をとらえる.先頭の1番・神保選手が中安で出塁し,犠打で1死2塁の形を作ると,3番の1年生・小林俊輔選手がセンター前にリーグ戦初安打を放って先制.4番・平田選手も左安で続き,5番・荒原選手は死球で1死満塁.続く6番・佐々木勝哉選手は打席中2度バットを折られながらもファールで粘り,フルカウントからの9球目をレフト線に引っ張り適時二塁打で2点追加.ここで中央大は畠中投手を諦め,右腕の後藤茂基投手(2年=城西大城西)にスイッチ.後藤投手も流れを止められず7番・木村選手に四球を与え再び1死満塁.ここで8番・立松由宇選手が初球を打って中犠飛で4点目.後続は倒れたが,初回からの集中打で立正大が試合の主導権を握る.(C0-4R)
4回表,中央大が反撃.先頭の2番・五十幡選手が俊足を活かしたバントヒットが相手の守備を乱して2塁まで進塁.四球と犠打で1死2,3塁とすると,5番・倉石選手の二ゴロ間に1点を返す.尚も3塁にランナーを置き,6番・古賀悠斗選手が打った打球にライトがダイブするも届かず適時三塁打となって更に1点追加.(C2-4R)
点を取られた直後の4回裏,立正大の攻撃.先頭の7番・木村選手が右安で出塁すると,9番・奈良間選手がリーグ戦初安打となる右安で繋ぎ1死1,3塁とする.ここで中央大は後藤投手から皆川喬涼投手(2年=前橋育英)にスイッチするも,1番・神保翔選手が代わりばなの初球を打って中前適時打で5点目.更に3番・小林俊選手の打席で皆川投手が暴投し,6点目をあげて立正大が突き放した.(C2-6R)

続く5回表の中央大の攻撃.先頭の8番・石田瑛選手が四球を選んで出塁すると,9番・中川選手がライン上に絶妙なセーフティバントを決め,更に1番・内山選手もレフト前にクリーンヒットで繋ぎ無死満塁のチャンスを作る.ここで2番・五十幡亮汰選手が初球をセンター前に弾き返して1点を返す.1死後,4番・牧秀悟選手の左前適時打で更に1点を返すと,1死満塁から5番・倉石選手の遊ゴロで併殺崩れの間に一瞬の隙をついて二塁ランナーの五十幡選手が快足を飛ばしてホームインし,この回4点目をあげて同点.このイニングでの球数が増えてきた糸川投手の制球が乱れ始め連続四死球を与えまたも満塁.ここで8番・石田瑛平選手がレフト前に転がす適時打を放って2点を追加し逆転.中央大はこの回なんと6点をあげて糸川投手をノックアウト.(C8-6R)

6回裏,立正大が猛反撃.先頭の2番・根本選手が中安で出塁すると,暴投と四球などで1死1,2塁とし,5番・荒原祐貴選手が右前適時打を放って1点を返す.ここで中央大は皆川投手から4番手の植田健人投手(2年=興國)にスイッチするも,6番・佐々木勝哉選手が左前適時打を放って同点に追いつく.盗塁と死球で1死満塁とすると,8番・立松由宇選手が3球目をライトスタンドに叩き込みグランドスラムで勝ち越しに成功.6点取られたら6点取り返すとてつもない打撃戦に.(C8-12R)
8回表の中央大.立正大は5回から登板している左腕・山本雅也投手(2年=広陵)がロングリリーフ.しかし死球2つを与えてしまい3番手の右腕・倉田希(3年=常総学院)にスイッチ.2死1,2塁から4番・牧秀悟選手が意地のセンターオーバー適時二塁打を放って2点差まで追いつく.(C10-12R)
その後は倉田投手が中央大打線を抑え込みゲームセット.立正大が壮絶な打撃戦を制した.
中央大 000 260 020 10
立正大 400 206 00x 12
注目選手
中央大
五十幡亮汰選手(3年=佐野日大)
大学野球界屈指のスピードランナーが躍動.この日は犠打,内野安打(バント),中安①,犠打,死球と2打数2安打1打点の好成績.普通の送りバントでも間一髪アウト(一塁到達は3.63秒,3.70秒)という俊足は有名だが,昨年から打撃は好調だ.チャンスメイクもできれば長打も打てる魅力的な打者に成長.相手の守備にプレッシャーをかけるその足は強力で常に観客を魅了しているが,今後は“打”にも注目して見てほしい選手だ.
五十幡選手の適時打はこちら↓※音量注意
立正大
奈良間大己選手(1年=常葉大菊川)
高校侍ジャパンにも選ばれた“ノーサイン野球の申し子”がリーグ戦初ヒットを記録.一塁ベース上で喜びを爆発させ,何度もガッツポーズを繰り返す姿はチームを勢い付けた.そのヒット以外は三振に倒れたが,思い切りのいい打撃は健在.まだまだ大学生の球に苦労している感はあるものの,これから着実にステップアップし,ハツラツとしたプレーを見せてほしい.
奈良間選手の打撃はこちら↓※音量注意
立正大
立松由宇選手(3年=藤代)
立正大の強打者が爆発.犠飛①,一ゴ,左安,右HR④と3打数2安打5打点の活躍.リーグ戦未勝利で迎えた一戦で試合展開もどっちに転ぶかわからない中で飛び出した一発は相手に大きなダメージを与えた.この勝負強い打者が下位打線にいれば得点力が上がるだろう.捕手としてスローイングも安定しており,イニング間の送球タイムはほぼ2秒を切ってくる(この日最速は1.92秒).正捕手として残りのリーグ戦,勝ち点奪取に貢献できるか.
立松選手の二塁送球はこちら↓※音量注意