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【侍ジャパン】稲葉ジャパンの選考で思うこと~2020東京五輪のチーム作り~

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どうも.tk89naviです.

先日,ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019 「日本 vs メキシコ」に出場する日本代表のメンバー28人が発表されました.

この代表選考については様々な思惑があったと思われます.

メンバー選考から浮かび上がる稲葉ジャパンが目指す理想の野球について考えてみました.

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過去の稲葉ジャパン選考データ

まずは稲葉ジャパンの初陣「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」から昨年の2018日米野球までの3大会について選考履歴をまとめてみた.

白丸は“稲葉ジャパンでの”選考回数黒丸は以前に辞退したがもう1度選考された選手を示している.

これまでの3大会,稲葉ジャパンに選ばれた選手をカウントすると...

投手:34名(そのうち試合出場者は28名)

捕手:7名(そのうち試合出場者は6名,近藤選手はカウントせず)

内野手:13名(松本剛選手はカウントせず)

外野手:9名(近藤選手をカウント)

合計選考選手:63名(そのうち試合出場者は56名)

稲葉監督はこれまで,56名という2チームを作れる程の選手数を試合で起用し,見てきたことになる.その中には高く評価し今後も代表で使いたい選手,これからの伸びに期待している選手,恐らく今後代表に呼ばれない選手等いると思うが,それは後程記述する.

侍ジャパンシリーズ2019の選考

そして今回の代表選考.初選出の選手は11名(森唯斗投手は稲葉ジャパン初選出)を数える.

稲葉監督の説明はこうだ.

「チームを作り上げていく過程で、本番(今秋のプレミア12、来夏の東京オリンピック2020)までに不測の事態や想定外のことが起きる可能性もあると考え、このメキシコ戦は私の選択肢を増やすためにも、まだ見ていない力のある選手を試す最後のチャンスと考えています。大会本番をイメージしながら直接見たいと思って初めて呼んだ選手、2020年以降のトップチームでの活躍を期待し、(国際)経験を積んでほしい選手も呼んでいます」

これは読んで字のごとくチーム作りも終盤にきており,今後は今まで選出してきた選手を中心に戦っていくことの意思表示である.

コメントの中には「まだ見ていない力のある選手を試す」とある.

ポイント

「大会本番をイメージしながら直接見たいと思って初めて呼んだ選手」には,森唯斗投手,三上朋也投手,西川遥輝選手,吉田正尚選手あたりが該当するだろう.

また,

ポイント

「2020年以降のトップチームでの活躍を期待し,(国際)経験を積んでほしい選手」には,山本由伸投手,梅野雄吾投手,清宮幸太郎選手,村上宗隆選手らが該当すると思われる.

過去に稲葉監督が選出したことのあるメンバーは16名山岡泰輔投手,松永昂大投手については辞退歴があり,改めて試してみたいと思った選出.稲葉ジャパン全ての大会で選ばれている山﨑康晃投手,甲斐拓也選手については本番での主力を任される存在に,自身と同じ左打ち外野手の上林誠知選手についても本番での戦い方を最終確認するために期待のこもった選出だと思われる.

そして残りの11名は代表当落線上という位置付けであると考えられる.詳しくはこの後説明していく.

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2020年東京五輪を見据えたチーム作り

最終目標の東京五輪に向けたチーム作りのために,まだ見ぬ選手を試す最後のチャンスと位置付けた今回の侍ジャパンシリーズ2019.

稲葉監督はチーム作りの方針についてこのように発言している.

「スピード&パワー。野手に関しては、なかなか国際大会では点を取るのが難しい。ある程度スピードを出していかなければいけないですし、スピードだけではなく、パワーという部分では大量点にもつながります。スピード&パワーを掲げながらこの先もやっていきたいと思います」

野手出身の監督だけあって,もちろん点を取る野球にも拘っている.今回初選出された西川遥輝選手はうってつけの存在だろう.昨年盗塁王を獲得しながらHRも二桁の10本と長打力を合わせ持つ.外野手では上林選手,田中和基選手などもスピード&パワーにマッチした選手である.初選出の村上宗隆選手は長打力が魅力の選手だが昨年ファームで16盗塁と意外にも走れる選手だ.ロッテの安田尚憲選手より村上選手を選んだのはこのスピード面もあったのだろう.

さて,稲葉監督が今までに選んできたメンバーは合計75名であるが,その中から2020年東京五輪の代表選手を選ぶとしたら誰になるのか.稲葉監督の構想を予想してみた.(赤文字:左投げ・左打ち,緑文字:両打ち)

代表枠は暫定的に28名とし,投手13野手15で振り分けた.

更に,稲葉監督がある程度の手応えを感じたと言っていた2018日米野球のメンバーをベースに,現状代表入りが有力な選手から微妙な選手まで4カテゴリーに分けてみた.

捕手

まずは捕手から.本番での正捕手は甲斐キャノンだろう.稲葉監督が4回連続で代表に呼んでおり,その期待度が窺える.代表枠は3名だろうが,残りの2名はまだまだわからない.打力に期待の森友哉選手は今回選ばれなかったが,今年捕手として飛躍すれば代表入りは近い.(なお,今大会には西武ライオンズの選手は誰も選ばれていない)

田村龍弘選手,小林誠司選手については打力が物足りないが,捕手として重要な守る部分を評価されている.彼らについては逆に打力がついてくれば代表入りしてくるだろう.

内野手

内野手についてはポジション別にみていく.

ココがポイント

一塁手山川穂高選手が代表入り有力だ.アジアチャンピオンシップ2017のオーバーエイジ枠で代表入り後,昨年の日米野球も経験し,日本トップクラスのパワーを誇る.

二塁手菊池涼介選手山田哲人選手の争いか.菊池選手は2回連続で先行発表されるなど,稲葉監督の信頼も厚い.ただ,3度目のトリプルスリーを達成した山田選手の打棒も見逃せない.お互いの長所を生かすためのDH山田選手も選択肢としてはある.

そして二塁手として新たに名乗りを挙げたのが吉川尚輝選手だ.菊池選手クラスの守備力に加え俊足が武器の若手だが,遊撃手としての起用もありそうだ.中村奨吾選手は2017年に続き2回目の選出であるが,昨シーズンの二塁手定着の実績を引っさげどれだけ成長しているかを確認するといった意味もあるだろう.浅村栄斗選手も実力・実績的にも代表クラスだが,稲葉監督の構想には現段階では入っていない印象を受ける.

三塁手はパワーヒッターの争いだ.本命・岡本和真選手,対抗・大山悠輔選手といったところか.昨年の成績を見るとポテンシャル的には岡本選手だが,まだまだ国際舞台の経験が少ない.今回の大会で更に経験を積ませたいと考えているだろう.そして忘れてはならないのが外崎修汰選手だ.三塁以外にも二塁や外野も守れとにかく使い勝手のいいユーティリティプレーヤーだが,この選手もスピード&パワーに適合する.正三塁手ではないが,代表入り大本命の選手だと思われる.

遊撃手は一番混沌としている.稲葉監督は坂本勇人選手を一度も呼んでいないが,最後まで貫くつもりなのだろうか.今まで中心となってきたのは源田壮亮選手,田中広輔選手である.社会人野球出身の両者は優勝チームの遊撃手なだけあって安定した守備と走塁センスを合わせ持つ.左打ちの遊撃手として争う京田陽太選手は最後のテストとなりそう.ここでも吉川選手は新たな風を吹かすことができるか.個人的には阪神・糸原健斗選手を招集しても面白かったと思う.

外野手

外野手は球界を代表する打者である筒香嘉智選手,柳田悠岐選手は有力であり,三拍子そろった秋山翔吾選手,上林誠知選手も高いレベルで争う.ここに割って入ろうと今回初選出で3名選ばれたが,全員左打者だ.

アベレージ系であれパワー系であれ,右投げ左打ちの打って走れる選手は外野手に集まった印象だ.そしてパ・リーグ率が高い.そうなるといまだに鈴木誠也選手が稲葉ジャパンに選ばれないのが気になるが,間違いなく2020年の主砲候補だ.右打ちだと平田良介選手の名前もないが,年齢的なところなのだろうか.

この段階で外野手は充実していると言っていいだろうが,出場機会を与えられた選手はそれを活かしていきたいところ.初選出の吉田正尚選手にはHRでアピールしてもらいたい.

投手

最後に投手だ.今の稲葉ジャパンの課題と言っていいのではないか.

本番でも12,3人の投手を選出しなければならないが,悩ましい状況だ.

個人的には現段階で2020年の侍ジャパン選出が有力なのは菅野智之投手,山﨑康晃投手,千賀滉大投手の3名だけだと感じている.

次点では則本昂大投手,高梨雄平投手,松井裕樹投手と楽天投手陣3名が続く形か.

今回は試す最後のチャンスなだけあって,侍ジャパンとして初めて投げる投手が多くなっているが,誰が光るモノを見せてくれるのか首脳陣は注目していることだろう.個人的には今永昇太投手,山岡泰輔投手,高橋礼投手に注目している.

選択肢が多くはなっているが,来年にはこの情勢は一気に変わっていることも考えられる.今年一軍で打ち込まれてしまった高卒3年目の梅野雄吾投手が今回代表入りしたことを考えると,ペナントレースの成績問わず一軍で投げて目に留まれば若手には誰でもチャンスはある.

もちろん,三上朋也投手が選出されたように,30歳前後の中堅選手もいくらでもチャンスはある.

今年のペナントレースでは,選手の成績もさることながら投球内容やボールの質,外国人打者への対応などにも注目して見ていきたい.

おわりに

今回は稲葉ジャパンの選手選考についてみてきたが,稲葉監督がコメントした通り,スピード&パワーに特化したチームを目指していることは窺えた.一方で投手陣は野手に比べるとまだまだ手探り状態.試合では選手の調子を見極めながら継投も考えていく必要がある.そうなった時に誰が投げて相手打者を牛耳るのかかわすのか...様々な投手の特徴を活かせるような配置,チーム作りが望まれる.まずは今大会の投手陣に期待しよう.

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