どうも.tk89naviです.
今回は高校野球の秋季東京大会準決勝の観戦レポートです.
秋季大会
この秋季大会は来年のセンバツ(春の甲子園)出場への重要な選考大会である.また,優勝すれば11/9(金)から行われる明治神宮野球大会 高校の部への出場も決まる大会だ.
強豪校同士の対戦
第1試合は早稲田実業vs東海大菅生の名門強豪校の登場で球場は早くからお客さんで埋まっていた.試合はサクサク進み1時間52分で決着.
東海大菅生が3-0で勝利し決勝進出を決めた↓
注目選手
ここからは気になった選手を紹介.
東海大菅生 中村晃太朗投手(2年)
まずは東海大菅生の先発・エース左腕の中村投手.124球の熱投で早稲田実業打線を完封.MAXは137km/hでクイックは1.15秒.被安打8ながら与四死球は1個と非常にコントロールが良かった.(記録に残らない)守備の乱れからヒットになったケースがいくつかあり,実際打ち込まれたイメージは無くあっさりと完封してしまった.外の変化球を効果的に使って奪三振も8個.特に来年のドラフト候補にも挙げられている早稲田実業の4番・生沼選手から要所でダブルプレーを2つ取ったのは大きかった.
中村投手の投球フォームはこちら(スロー)↓
東海大菅生 小山翔暉選手(2年)
続いては東海大菅生の3番キャッチャー・小山選手.この選手は試合前のノックの時から特に存在感があったので注目してみていた.目立ったのは肩の強さとその体格.打つ方では3打数ノーヒット2四球と快音響かずだが,中村投手をしっかりリードして勝利に貢献.イニング間の二塁送球タイムは1.95~2.04で平均2.00秒.ほぼストライク送球だった.足も速く一塁到達タイムは4.06秒(三ゴ).既に同世代の高校生捕手の中でも上位に入ってくる選手だと感じた.
小山選手の打撃フォームはこちら(スロー)↓
東海大菅生 成瀬脩人選手(2年)
次は東海大菅生の5番ショート・成瀬選手.この選手も試合前のノックの時から”レベルが違うな”と思って見ていた.守備の動きがかなり良く,試合での守備機会も無難に捌いていた.打撃も好調で4打数2安打2打点1盗塁と活躍.次回見る機会があれば是非チェックしたい選手だ.
成瀬選手の打撃はこちら(スロー)↓
早稲田実業 伊藤大征投手(2年)
続いて早稲田実業からはエース右腕・伊藤投手.この試合は140球を投げて完投.ただ,制球には苦しんだ印象で与四球は6個,3失点はすべて四球絡みだった.真っ直ぐのMAXは138km/hだが,浮き上がってくる球質(?)なのか,菅生打線の意識の問題なのか,なんと27個中17個がフライアウトとやたらフライアウトが多かった.あとは菅生打線に4盗塁されるなど足でも掻き回された(伊藤投手のクイックは1.21~1.31秒,長谷川捕手の二塁送球は2.13~2.33秒).四球以外は安定して打ち取っていたが,少ないチャンスでタイムリーが出た菅生打線が上手だった.
伊藤投手の投球フォームはこちら(スロー)↓
早稲田実業 西口純生選手(1年)
最後に期待の1年生を紹介.背番号18の内野手・西口選手だ.彼もシートノックで目に付いた選手で,規格外の体格の選手がいるぞと思ったらショートをやっていた.間違いなく打撃型の選手だと予想できたが,この試合ではビハインドの9回に代打で登場.引っ掛けたがレフト前に転がしてのヒットを放ってみせた.(その後代走を送られた)
まだ1年生なので実力は未知数だが,2年,3年時には球界を賑わせる選手になっているかもしれない.
西口選手の打撃はこちら(スロー)↓
おわりに
秋季東京大会準決勝第1試合は東海大菅生がバッテリーを中心とした堅実な野球で勝利し決勝進出を決めた.
第2試合の国士舘vs東亜学園の模様は後日レポートしたい.