どうも.tk89naviです.
セ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージ第2戦,ヤクルトvs巨人の観戦レポートです.
スタメン
試合内容
先発はヤクルト・原樹理投手(東洋大),巨人・菅野智之投手(東海大)でスタート.
試合は2回に長野選手(Honda)のソロHRで巨人が先制すると,4回にはマギー選手,亀井選手(中央大)と立て続けにHRが飛び出しリードを広げる.
圧巻は菅野投手のピッチング.序盤から球数を抑えた投球でアウトを積み重ね,7回2死までは一人のランナーも出さない完全試合ペースで観客がざわつき始める.ここでヤクルト3番・山田哲人選手(履正社)が粘り勝ちして四球を選び完全試合は途絶えるが,それでも続くバレンティン選手を空振り三振で抑えてノーノーの可能性は残す.
8回は3割打者の5番・雄平選手(東北高)から.
いい当たりもレフトフライで1アウト.
続く西浦選手(法政大)も打ち取り2アウト.
そして代打は好調の大引選手(法政大).
内角の厳しいコースに投げ込み見逃し三振!
ノーヒットで8回を投げ終えると球場のボルテージは最高潮.
9回裏の先頭打者は荒木選手(近畿大).
レフトフライで危なげなく1アウト.
次の西田選手(北照高)もフライで打ち取り2アウト.
最後は巧打者の1番・坂口選手(神戸国際大付属高).
2球目の真っ直ぐを捉えるもセンターフライ.
菅野智之投手・CS史上初のノーノー達成!
巨人がCSファイナルステージ進出を決めた.
試合終了直後の充実感溢れる菅野投手の表情↓
考察
ここからは現地観戦して感じたことを述べていく.
まず試合の勝敗については,マギー選手のHRが出たあたりから巨人が勝つ雰囲気はあった.ただ,まさかノーノーが出るとは...現地観戦しててもテレビ観戦しててもそうなのだが,ノーノーって意識した時にヒットが出るもので…
今回の菅野投手のノーノー達成,キーワードは「プレッシャー」ではないだろうか.
1.菅野投手の先発を第2戦に持ってきたこと
まずはこれ.監督の名采配.短期シリーズではエースの存在は特に重要.もちろん第1戦を勝つことも重要だが,今回の場合「明日は球界のエースが投げてくるから負けられない」と,ヤクルトは第1戦を勝利することにより一層力が入ったことだろう.結果的にはどうしても取りたい第1戦を落としてしまった.
2.ペナントレースの成績が2位ヤクルト,3位巨人だったこと
当たり前だが3位のチームに恐れるものはない.そもそもCSのファーストステージは2位チームの開催地で行うだけでヤクルト側のアドバンテージはないと言っても過言ではない.逆に「本拠地では負けられない」というプレッシャーが生まれてくるのではないだろうか.
3.舞台がCSだったこと
”この試合を落とせば負けたらシーズンが終わる.せっかく2位になったのにここで終わる.なんとしても自分達が勝ちたい” と,回を追うごとに様々なプレッシャーがのしかかり,ヤクルト打線の打撃感覚は微妙に狂っていったと考える.シーズン中に同じ状況が発生すれば誰かが1本打っていただろう...レギュラーシーズンで活躍した選手がCS以降全く打てないのはよくあること.あとはヤクルトの青木選手が出場していないことも大きな要素だろうし,そもそもヤクルトはシーズン中も菅野投手を打ち込んでいない.今回は完璧に捉えた打球も少なく,ヤクルトの完敗だった.
おわりに
今まで数百試合と現地観戦してきたが,ノーヒットノーランを見るのは人生初めてだった.まさかそれがCSの舞台とは思ってもなかったので,非常に貴重な試合に立ち会えたかと思う.